色彩検定(3級)を受験して合格したので結果を記録します。昨日、結果速報が公開されて、自分の試験番号も掲載されていました。
これで、デザインに関して発生しがちな豪腕な立ち回り(個人的好き嫌い)に振り回される程度が軽減できそうです。
試験日は11月8日。結果発表が一か月後の12月7日。試験日を予定するのも面倒だし、結果が出るのも遅いというのが、どうにも。
ちなみに、受験者の多くは珍しく女性でした。年齢層も若い傾向でしたが、30~40歳くらい人もそれなりにいる感じ。開始直前になるとわりと席は埋まった感じです。
そんな感じで、というわけじゃないけど、あんまりやる気がでていませんでした。でも、色彩のことはかじっておきたい。公式の参考書を買うモチベーションにも欠けたので、古本屋で 90円で購入(10% オフ だった)した試験対策本ひとつで受験してきました。(なお、公式資料は一度も手に取っていません。ちなみに熊谷 佳子さんの参考書でした)
ただし、当日の会場は公式の教科書を開いているひとが多かった中で、古い古い参考書を開くのは「勇気」が高まった。
ともかく、受験するために勉強したやりかたをメモ。
色の名前をおぼえる(期間中:全体)
ある程度覚える必要があるけど、モーブと菖蒲色のように似たような色の中から正しい色味を選択できないとダメ。なので、問題形式のアプリを使おう。
色相番号+トーン番号で記憶するとか、そういうのを通勤電車とか寝る前に毎日2,3回、10問クイズをやるようにする。問題となる可能性が高いので、やればやるだけ基本点が見込めるのでオススメ。
注意する必要があるのは、カラーチャートのように厳密な数値(例:#FF0000)に基づいたものよりも、それぞれの人が持つ色のイメージを包摂していることから、色相番号+トーン番号のような値で理解しておくといいかも。
桜色(さくらいろ)だと、つぎの4つの色が例に挙げられているなど、厳密で一意な RGB 値で表現されないです。
色相環を覚える(期間中:全体)
3級は、色相環をマンセル表色系とは別で 24 個の色に分ける。R, yR, rO, O,... というやつ。小文字は修飾子(y:黄色味の~)のようになってて、大文字はその色自体を表す(BG:青緑)ので、「なんとか色の~」にはならない。
たまにペンタブでお絵描きする人なんかは、色彩検定を受けて一番メリットがあるのここかも。色相環の理解が深まる。長波長(赤系)~短波長(青系)とかも、理科に興味なかった人は理解の支えになるね。
桜色は「ごくうすい、紫みの、赤」と修飾語表現されます。このあたりから色相・明度・彩度を評価できるような理解が大切になっていると思います。
- 「ごくうすい」明度:高、彩度:低
- 「紫みの」色相を表す
- 「赤」有彩色であること、基本色を表す
JIS Z-8102(物体の色名)も勉強はじめの参考にしました。ただし、修飾語や区分は PCCS とすこし違うので留意しましょう。
参考書の使い方雰囲気
私の参考書はほとんど問題形式になっていました。実試験でも簡単な出題が結構あるので、それは参考書でざっくりとカバーできてそうでした。
現在最新の色彩検定の参考書は、問題を結構掲載しているのも(ざっくりと立ち読みで)確認しました。なので、問題になっているポイントを押さえる傾向なのかも。
一応、重要になっている用語の意味は、誤解なく理解して自分の言葉で説明できるのが大切っぽいです。デザイン系なので、感覚的に捉えてしまいがちなんですが、それを体系化するのが本来の目的だったはず。理屈で解けることを増やす努力が尊い。とりあえず次のあたりで引っかかるところは無いようにしよう。
- 色相
- 彩度
- 明度
どれかの要素を上下された色はどれか、みたいなのがわからないとダメ。ここがポイントだと思う。
最後まで問題を解ける割合がイマイチなら、色の名前をしっかりと覚えましょう。覚える数も決まっているし、色の名前を答えるタイプの問いはやっとくだけの問題なので、悩む余地がすくないのでオススメ。(詰めてやると苦痛だけど)
似たような色の中から選択する形式になっていても、ミスを減らす努力をしておくとベストです。私は、どうも彩度を見るのが下手だったので、色相と明度から選択肢を減らしてから彩度の評価をしていました。
問題用紙の中では、(問題の都合などで)何個かは色の名前を(問題が)示したものも当然あります。その色は自分の頭の中にある予定した色味と一致しているかはポイントです。そこから類推して別に問われる問題の色味が何色か、で考えたほうがよさそうです。当日の試験会場の照明・印刷の具合などで、アプリ・対策本と若干見え方・色味が違うかもしれないからです。