sh1’s diary

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Windows 11 22H2 のアップデートのメモ

Windows 11 の 22H2 のアップデートは、Explorer にタブ表示が追加されていたり、個人的には Windows 10 から初期の Windows 11 に切り替えたとき以上のメリットのあるアップデートだと思います。

一方で、Windows 11 は OS の要件に BIOSUEFI に対応していることであったり、TPM2.0 の対応、セキュアブートの設定が必要になっていたりして、なんかよくわからないが、むつかしい感が増している。ひっそりと自作のハードルを高くしている気もします。

先日、久しぶりに立ち上げた PC があり、累積した更新プログラムを適用するついでに、OS のアップデート (22H2) をしておこうとしたのですが、どうしても更新プログラムに出てこない。

どうしたことかと、Microsoft の「PC 正常性チェック」のアプリを入れてみてみると、セキュアブートの設定ができていない(有効ではない) PC になっていました。(この原因がよくわからない。BIOS の設定は問題なかったので、SSDパーティションを初期化するときの設定が古かったのかも?)

BIOS の設定を見てみると有効みたいなのですが、OS 側では以下のように、明らかにレガシーで運用されていました。この対応方法をメモした記事です。

すこし前までは、OS を初期化しないとできなかったと思われるのですが、2023年の現在(Windows 10 バージョン 1703 以降)は「mbr2gpt」の機能が用意されていて、ディスクをマスターブートレコード (MBR) から、GUID パーティションテーブル (GPT) に簡単に変換できるようになっていました。(これがセキュアブートの設定に必須です)

これだと現在の環境をそのままに OS をアップデートできました。

外付 HDD などにバックアップは必要だと思います。

状況の確認

まず、mbr2gpt でドライブのパーティション形式を変更する必要があるかどうかを確認します。

OS の「システム情報」を開いて、BIOS モードセキュアブート の値を確認します。下図のように「レガシ」「サポートされていません」だと、問題がある可能性が高いです。

この場合は、(管理者権限で)コマンドプロンプト (cmd) を開いて、diskpart を実行します。以下のコマンドで GPT の部分が「*」になっているかどうかを確認します。(なにもなければ未対応)

diskpart
(別ウィンドウが開くかも)
list disk

diskpart は、ディスクの名前が「ディスク0」といった調子なのでよくわからなかったら、OS のスタートメニューのボタンから「ディスクの管理」を開きます。どの物理ドライブなどが「ディスクx」になるのかを確認にします。(ここでもプロパティを確認する MBR になっていると思います)

これは GPT なんで問題ない画像ですが。

ここまでくれば、パーティション形式を GPT に変換しないといけないのかどうか、ハッキリすると思います。

GPT に変換する

(管理者権限で)コマンドプロンプト (cmd) を開いて、以下のコマンドを1つずつ落ち着いて実行しましょう。

mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFULLOS
mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFULLOS

それぞれ、以下のようなメッセージの返却がありました。

このあと、OS を再起動して、正しく変換されているか diskpart と「ディスクの管理」で状態を確認します。

さらに、PC 正常性チェックのアプリで「今すぐチェック」を押して、Windows 11 の要件を満たしています。になれば、22H2 のアップデートが可能になっています。

マニュアル(インストールアシスタント)でアップデートする

インストールアシスタントのアプリをダウンロードして起動すると、「Windows 11 のインストール」の表示が出ます。OS アップデートではないのかという感じですが、(私はアップデートできたので)「同意してインストール」を進めるとよいと思います。

以上で、22H2 にアップデートできた。本来、Windows 11 のインストール要件のはずだけど、なんらかの原因で有効ではなくなったり、最初から例外的なインストールをしていると 22H2 に更新する際は面倒がある。気がつかないとアップデートがこないので、ご注意ください。

参考