Git はバージョン管理に特化したツールなので、大きいサイズのファイル(ラージファイルと省略します)を含めると、リポジトリーが肥大化してしまうなどの問題があるため、GitHub のラージファイルはメタ情報(ポインタ)に置き換えられて、ファイルの実体は別のところ(LFS サーバー)に格納されます。
Unity は、画像ファイルなんかも GitHub に Push する方が管理上の都合がよいことも多いと思いますが、そういったラージファイルは LFS サーバーに格納されて、Git 上では、メタ情報ファイルに置き換えられています。なので、単純に clone しても画像データが開けないといったことが発生します。
そんなわけで、Windows 環境と Windows WSL 環境に Git LFS (Git Large File Storage) をインストールして利用するまでの流れをまとめました。
- GitHub の LFS は容量制限があります。(2 GB)「About Git Large File Storage」を参考に。
- 現在のユーザーの利用容量は「Settings - Billing」で確認できます。
Windows 10
Windows は、Git LFS からインストーラーをダウンロードして実行します。
そのあと、コマンドプロンプトを実行して次のコマンドを実行します。
git lfs install
バージョン確認をしておこう。
git lfs version
WSL (Windows SubSystem for Linux - Ubuntu)
WSL は Windows 環境と別に WSL 用として、改めて LFS をインストールする必要があります。
Windows 環境は LFS のインストーラーが利用できましたが、WSL はまたは「Installation - Ubuntu」を参考してインストールするか、GitHub から最新版をダウンロードして、インストール用のシェルスクリプトを実行します。
wget https://github.com/git-lfs/git-lfs/releases/download/v2.10.0/git-lfs-linux-amd64-v2.10.0.tar.gz tar -xvf git-lfs-linux-amd64-v2.10.0.tar.gz sudo ./install.sh
バージョン確認をしておこう。
git lfs version
コマンド
リポジトリーに大量のラージファイルが存在する場合は、LFS を後から処理することができます。
GIT_LFS_SKIP_SMUDGE=1 git clone #GitHub リポジトリー# cd リポジトリーフォルダー git lfs pull
エラーが発生してうまく LFS がラージファイルをダウンロードしてくれないこともあります。もう一度実行してみる。
git status git checkout -f HEAD
または、大きなリポジトリーの場合は LFS 専用のコマンドでクローンしてみるのもよいみたいです。(高速みたいです)
git lfs clone #GitHub リポジトリー#