sh1’s diary

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Buffalo EasyMesh WiFi は1つの回線に複数設定しない(注意点)

家の WiFi 環境を EasyMesh にするときの注意点を知ったのでメモ。(知っている人からすると当たり前のことだと思うのですが)基本的には、EasyMesh は1回線につき1つの EasyMesh のみを設定すること、という記録です。

この記事の内容は 2024 年 2 月現在の状況です。WiFi はまだまだ移り変わるので事情が異なる恐れもあります。

下記の記事の動作テストは、次の機種を利用しました

WIFI

  • WSR-3200AX4S-BK
  • WEX-1800AX4EA

コントローラーの条件

たとえば、1階と2階で別々の EasyMesh を構築したいと思ってもそれはやらないほうがよいです。これは「Baffalo - EasyMesh よくある質問」に答えがあり、コントローラー(easymesh wifi 親機)は1台だけ、とあります。1階と2階に別々のコントローラーを設置することはできないので、よくない設定ということです。

この設定で次のトラブルが発生したため、注意が必要です。

トラブルの実例

EasyMesh のコントローラー(親機)は1台まで、というのは、詳細設定の EasyMesh 機能を「使用する」のチェックマークは1台だけしか(コントローラーに対しては)有効にしてはいけないです。ちなみに、この機能はデフォルトで ON です

仮に EasyMesh を使用しないコントローラー(WiFi 親機)も EasyMesh 機能を「使用する」のままにしていると EasyMesh を使用するコントローラーの調子が悪くなります。具体的には以下の症状が発生しました:

  • EasyMesh のコントローラー(親機) -> エージェント(子機)の接続設定はできるが、数メートルでエージェントの EasyMesh が途切れる
  • しばしばコントローラー(親機)の WiFi 通信に異常が発生する(機器の物理的な再起動で、コントローラーは再度 WiFi の利用ができる状態になってしまう)

また、EasyMesh はコントローラー(親機)1台に対して4台のエージェント(子機)しか接続できない、という物理的な制約があります。

WiFi のコントローラーは、ほとんどの場合1台で満足できるのですが、たとえとして3階の建物のケースを考えてみます。各階に2台ずつ設置しようとします。この場合は、合計6台が必要となってしまうので制約上不可能です。そこで1階だけ別の WiFi を設置することにします。すると、Buffalo のコントローラーはデフォルトで EasyMesh が ON なので、このまま運用すると全体の WiFi ネットワークを狂わせてしまうことになります。

なので、Buffalo の EasyMesh で構築できる網は建物の大きさによって物理的な限界があるようです。また物理的な1回線に対して1つの EasyMesh というのは2重ルーター(多重 NAT)も動作保証外だと「Buffalo チャットサポート」で回答を得ています。

対応策

EasyMesh を使用しないコントローラー(親機)は、詳細設定の EasyMesh 機能を「使用する」のチェックマークを OFF にしましょう。OFF にしたあとは、すべての WiFi を物理的に再起動しましょう。(再起動しないと EasyMesh はおかしいままでした)

また、コントローラー設定が正しく設定できている環境下で、エージェント(子機)の接続設定を再度実施しましょう。すでに接続設定をしてしまっている場合は、リセットをして再設定することをおススメします。(WEX-1800AX4EA は、再設定することで EasyMesh の通信が安定しました)

EasyMesh WiFi を構築する際は、建物に対してコントローラーとエージェントの最大(1+4)5台をどのような位置に設置していくのか、この構想が重要だと思いました。

WiFi は(スマートフォンの影響もあって)技術更新がはやい領域だと思うので、また5年~10年過ぎると全然違う事情になっているのだとは思いますが。

参考