sh1’s diary

プログラミング、読んだ本、資格試験、ゲームとか私を記録するところ

パスワード「頻繁に変更はNG」と、二次情報の薄さ

パスワード管理に関する情報

日経新聞 に、セキュリティーに関する総務省の方針転換の記事があがったようです。
この記事自体は、私も不満のない良い記事です。ただ、さまざまな「まとめサイト」や個人ブログは、日経新聞の記事を単に引用するものばかりになっています。雑。
今更ですけど「セキュリティに関する情報」でもこんな雑多な状態になるのかと悲しくなりました。

悪意をもって流しているわけではないと思うのですが、まとめサイト日経新聞を引用としたことで、すでに、個人では、まとめサイトのほうをリツイートするといった案件も発生しているようです。
こうした自体で、なにが気持ち悪いかといえば、大きく2つ。

  • パスワードの「頻繁な変更はNG」しか伝わらない (のでは?)
  • インターネット リテラシーの問題

一次情報に書いてある情報

今回でいえば 情報セキュリティハンドブック の 44 ページであったり、 国民のための情報セキュリティサイト の安全なパスワード管理のページなどが一次情報で、変更されたことを広く教えてくれたのが日経新聞のような形です。

例えば、日経新聞だけを読んでいると「英語の大文字と小文字、数字、記号を組み合わせ、少なくとも10桁にするのが望ましい」、「規則性のある文字列や単語は使わず、不規則で複雑なものが望ましい」、といった(おそらく)ソフトバンク・テクノロジーの辻伸弘さんの情報も添えられていますが、上述の資料はより具体的です。 さらに、日経新聞を引用しているまとめサイトになると、情報はより簡潔なものになって、引用先を追わなければ得られる情報は、わずかです。

新聞の記事も、なぜか参照している先のリンクを用意されていません。
私を含めて多くの人は、セキュリティに関して専門家ではありませんが、セキュリティのような分野で新聞ひとつを読んでわかったつもりになってしまうのは、特にリテラシーの不足を感じて気持ち悪いです。
確かに、書いてあることは簡単ですが、情報を総合して新しいものに置き換え続けることが大切な分野だと思います。

二次情報でしかない、まとめサイト

さまざまな感想が書いてあって面白いですよね。まとめサイト
ただ、せめて興味をもったことくらいは、一次情報に触れたうえで、二次情報として感想欄を眺めるくらいがよいと思います。どうしても時間が無いなら、権威主義ではありませんが、どこの誰とも知らない人の情報を真に受けるのではなく、あなたの「信頼」する人物にするべきだと思いませんか。

人生の時間は有限で、貴重な資源だ。だから「自分の人生にとって有益かどうか」は「客観的に正しいかどうか」よりも有益な判断基準になる。すべての本を読んで良し悪しを判定することはできない。ある人の今までの振る舞いから、僕が「この人はいい人だ」と判断する場合、そこには「信頼」という目に見えない資源が生まれる。

西尾泰和のはてなダイアリー

共通して求められる「教養」というもの

この 記事 の内容ですが、東京大学 教養学部の卒業式 式辞の内容のようです。最近また話題になりましたが、これ 2015 年のものです。

あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること、この健全な批判精神こそが、文系・理系を問わず、 (中略) 共通して求められる「教養」というものの本質なのだと、私は思います。

平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞

私の記事のような二次情報は、情報の欠落が少なからずあります。言葉がつたないせいで、省略にも似た欠落だってあります。

それを含めて、ブログであったりするのだと思いますが、興味を持ったなら調べる手間を惜しまないでほしいという記事でした。(スマートフォンはより浅い情報を得やすい傾向にあると思いますが、はたして)