2024 年 10 月15 日 (火) に第一種衛生管理者試験を受けてきました。(試験範囲が狭い)第二種衛生管理者は受験していないので、上位資格といっていいだろう第一種だけ受験した形です。
結果は「合格」
よかったです。試験結果の得点、各問題の正解/不正解の記載は、ありませんでした。(別途費用で結果を請求できるみたいですが……)
受験に際しての勉強は、以下の通りだったとメモ。参考書を1冊読むのに(通勤時間などを利用して)ダラダラと1か月。試験の3週間前から、過去問と YouTube を使った勉強を(ようやく)はじめた感じでした。
豆知識として、コロナ禍の影響で受験者が増えていた試験みたいです。なので、人が増えたことで問題は少し以前より難化傾向にあったらしい?
第一種衛生管理者とは
労働安全衛生法において定められている、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者、またはその国家資格。
50人以上の中小企業から1人以上の設置が必要になる資格なので、国家資格のわりに合格率は高く第一種衛生管理者はだいたい45%前後くらい。
一応、第一種衛生管理者は「受験資格」の確認が必要です。一番のおススメはコード番号「8」で、会社で10年以上労働衛生の実務に従事したことがあれば、会社の「事業証明書」だけで受験可能です。大学の卒業証明書とかも必要なくなるから雑費も下がるし簡単。受験申請は WEB システムからできるようになったので、受験まですることは「事業証明書」等をまとめて特定記録郵便で送ることだけだったと思います。(試験料+特定記録郵便費用)
私は、出張試験を WEB システムから予約して利用しました。受付期間(開始日)をリマインドしておいて、席が埋まる前に、ササっと予約するのがおススメです。
特定記録郵便は、郵便局でしかできないはずなので、ポストではなく郵便局に直接行かないといけないのはすこし手間だった。
受験した理由
私は、普段のブログの内容のとおりエンジニア(プログラマ)として仕事をしているので、衛生管理者としてどれだけ直接活動するかというと微妙なところです。
ただ、会社に所属する人なので。所属する会社の社内規則とは、どうしても付き合わないといけない。(もちろん労働基準法も)第一種衛生管理者は、会社の安全/衛生委員会などでも使えるし、会社の居心地のよさを自分で上げるために使える小ネタだと思いました。(内申点も調整できる)
また、基本的な労働基準法を学習できるし、その周辺知識や労働安全についても全般的にひろく学べる。労働者としての防御力があがる資格だと考えました。
勉強に使ったもの
- 第1種衛生管理者 テキスト
- WEB 上にあった過去問題集(公表問題集) (PDF)
- 第1種衛生管理者試験問題
- YouTube - 第1種衛生管理者合格チャンネル
4つ。申請から約2か月弱の短期間だったので、これだけでした。
試験の参考書は、なんでもいいと思っています。第一種衛生管理者は、色彩検定とかと同じで、毎回の試験内容は抜本的に変更されるようなものではありません。毎回そう違わない。なので、私が読んだ参考書は、近所の古本屋に置いてあったやつで、2022年用の参考書(100円)でした。
たしかに試験の内容は法律やガイドラインの変更によって、問題変更なされるのは事実だと思います。ただし、法律やガイドライン等の変更があった直後に新傾向の問題が出題される傾向は少ない or 無いみたいです。不文律としておよそ1~2年後に新傾向の問題として出題される雰囲気みたい。
補足として、私の(今回の試験の)参考書は、しっかりと隅々まで読み込むことはしていない。試験の過去問を解いたり、動画を視聴するときに、どの辺のページにあった内容だな、というのがわかればよし。あとで、過去問(公表問題)を解いたときに間違った問題や気になった問題は、参考書を開いて、ササっと再学習しやすいようにしておく感じ。
第一種衛生管理者は、過去問を解かないと話にならない、とよく言われています。なのでどのような方法でもいいから過去問は解いたほうがいいと思う。実際、安全衛生技術試験協会が公開している公表問題と本番の試験問題は、かなり似ていたと思います。(公表に無い問題も当然ながら出題されます)
自分はネット上に公開されていた公表問題(過去問)を過去3回分をしっかり解いた。参考書をザっと読んだだけだと、初回はかなり間違ったので50%以下だったと思う。間違った問題に限らず、すべての問題の選択肢をあらった。なぜ正解でなぜ不正解なのか選択肢をひとつひとつ完璧にした。結構時間はかかったけど、公表問題でわからないところは無いくらいはできたと思う。(暗記不足はあったかもしれないけど)
「第1種衛生管理者試験問題」は、この公表問題の学習をサポートしてくれている。過去の類似問題もチェックしやすいので重宝した。
YouTube は「 YouTube - 第1種衛生管理者合格チャンネル」に絞って視聴し、他はどこも見ていない。塾講師っぽい話し方で嫌味がなく丁寧でよかったと思います。ゆっくり話してくれるので1.5倍速くらいでも大丈夫。問題の文章もしっかりと言葉にして読んでくれるので、主に通勤の電車の時間やランニングやウォーキングをしながら聞いていました。思ったよりも効果的なのでおススメ。(有料プランは未加入でした。すいません)
学習期間
- 参考書の読書:2024/08/19 ~ 2024/09/17
- 勉強:2024/09/28 ~2024/10/14
- 勉強の内訳:
- 参考書(10%)
- 公表問題(65%)
- YouTube 動画(25%)
期間中、9月の上旬と下旬は、有馬温泉などの複数の旅行があって勉強していない。たのしかった。
第一種衛生管理者の試験は「関係法令」「関係法令(有害)」「労働衛生」「労働衛生(有害)」「労働生理」の5つの科目(区分)があり、それぞれで40%以上の点数であること、かつ、合計点が60%以上であるなら合格。仮に合計得点が合格点以上でも、どこかの科目が死んでると不合格になるのは油断ならない点だと思います。
問題は、10問 or 7問(有害)で合計44問だったはずです。なので、7問しかない(有害)は40%足切りに注意が必要だと思います。苦手問題や引っ掛け問題で死にやすいと思う。
また、このほか自分に関係のありそうなガイドラインは直接資料を開いて確認することもあった。たとえば「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」など。この種のガイドラインの内容は、職場の同僚と確認したりした。
費用
- 受験料 8,800 円(※会社の資格取得補助)
- 参考書 100 円
- 郵便(受験票取得:特定記録郵便244円+免許書取得:特定記録郵便490円=734円)
- 免許書発行手続き、(返送用切手、収入印紙、写真)(約460+1500+1000=3960円)
- 交通費 - 円
合計:約13,594 円
個人的には、受験料と免許発行手続き等は、会社の資格取得補助金を利用したので、自己負担は実質 1,000~2,000 円くらいだと思う。とはいえ、完全に自力で取得する場合でも 1.5 万円で高くはない。
受験の検討時点の話だと、受験票の取り寄せ、免許書発行手続きが「面倒そうだな」という予想は、正しい予想でした。実際けっこうめんどくさい。心を無にしてやる雑務の感じがある。どうしてもわからなかったら、安全衛生技術試験協会か郵便局に電話して聞こう。